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「職人」ということば

「職人」ということば_b0008923_235134.jpgおそらくこの業界を志望してくる人の何割かは「職人」ということばのイメージに憧れて・・・というのが現実かと思います。自分はそうではないけれども、そういうイメージを利用している部分はあるかもしれないし、そのこと自体はいいも悪いもないんだけど、結局、「職人」というのはものづくりに長けている人、という意味合いが強い、つまりそれは、作る人の象徴であり、流通の人、そして小売の人、へと続くものの流れが確立されているからその存在が際立つのであって・・・

ちょっと書くのが面倒になってきた(笑)

要は、「私は竹職人です」と名乗るのは躊躇ってしまう、ということを言いたかったのです。(人から「よっ!竹職人!」と言われるのはいいんだけど・・・)経験云々ということではなくてね。ことばの醸し出すイメージはとても荘厳でステキな響きなんだけど、逆に固定観念に縛られかねない部分もあるかなと。ものづくりをひたすらするのだけではなくて、実際に買って使ってくれる人と触れ合う、やる気さえあればそういう機会にいくらでも出会える時代です。そういう場にこれからも積極的に飛び込んでいこうと思っています。

先日、ふと自分のフルネームでググってみたら、クラフトマーケットでお箸を買ってくれたお客さんが「とっても使いやすい!」と写真つきで紹介してくれていました。そのほかにも、かごやざるなど買ってくれた知り合いからもいろいろと嬉しい言葉をもらい、こういうのが一番ものづくりの原動力になるなぁと改めて感じます。いずれの品も、自分だけしか作れない、というものではありませんが、でも、自分がいろいろ動いたからこそ、その人たちとの出会いがあったわけであり、ものがいいから売れた、というような単純な話では決してないはずです。人柄も含めて売り物だ、と思います。そして、売れる方策があってこその作り手だと思います。

欲張りと言われるかもしれませんが貪欲にいきます。一度きりの人生さっ。
今年度中にひとつ、節目となりそうなことを実行に移そうと考えてます。また詳細はここで。
by tamotsuyaki | 2009-06-27 22:45


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